転職を考えている看護師の中には、引き継ぎが面倒に感じる人もいらっしゃるかと思います。
実際、ゆくゆく自分が関わらなくなる業務にエネルギーを注ぎたくないと思う部分もあるかもしれません。
ただ、医療のプロとして業務に関わった以上、最後まで用意周到に準備して、やり尽くす必要があります。
後任者のことまでサポートするのは、仕事人の重要な責任なのです。
引き継ぎを円滑に行うためには、計画を立てておくことが大切です。
流れを把握しておけば、的確かつ効率的な引き継ぎが可能となります。
引き継ぎの期間は業務量や内容によって異なりますが、一般的には約1ヶ月くらいが目安です。
その後、1週間単位で引き継ぐ業務を決め、事前に後任者とスケジュールを共有すればスムーズに進められるでしょう。
また、引き継ぎ作業に優先順位をつけ、優先度の高い項目から伝えていくのがベターです。
業務の流れ全体を把握し、順序立てることで、後任者にも配慮した形で伝えられます。
その際、業務の全体像を共有しておけば、さらに後任者の理解度は高まるはずです。
レクチャーを確実に伝えたいなら、引き継ぎ用のノートを作成することをおすすめします。
口頭で一方的に伝えただけでは、聞き漏れや伝え漏れが発生してしまいます。
必要に応じて、見返すことができる資料を用意しておきましょう。
そしてレクチャーの中では、相手の理解度を確認しながら進めることが重要です。
後任者に説明した後に実際の業務を試してもらい、必要事項を共有するようなサポートを行いましょう。
加えて、ぜひ引き継ぎ用のノートを上司にも確認してもらうことをおすすめします。
情報漏れの指摘やアドバイスを得ることができ、より効率的な引き継ぎが可能となります。